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尖晶石ノート

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2025/07/18|カテゴリー Comment↑このページのTopへ

2009/05 富山 27/29 ヒスイ海岸で拾った石 2

富山 1/29から見る 
富山 25/29 宮崎(ヒスイ)海岸から見る 
富山 26/29 ヒスイ海岸で拾った石 1から見る (←検索サイトからいらした方は1から見る事をお勧めします



030_090527C_178002nangyoku.jpg
255.
軟玉 (ネフライト)

239の後列のもそうです。
たくさん拾えます。

比較的均一の色で、くすんだ緑色の物が多いようです。
表面はざらざらの物もありますが、
ヒスイよりも硬度が低く、ろうのような光沢があるものも多いです。
ヒスイの場合はざらざらしていて、ろうのような光沢はないものが多いようです。
比重も低く、ヒスイよりも微妙に軽い印象です。

外国では軟玉を"jade(ヒスイの英名)"として扱うこともあるのでお土産に買うときは要注意です。


カナディアン・ロッキー

スピネル式: ○ 珪酸塩鉱物



032_090713C_2001.jpg
256.
ニッケル含有珪質変成岩

通称きつね石と呼ばれる石です。
湿った砂利の中から見つけたときはほぼ間違いなくヒスイだろうと思いました。
こんなに簡単に見つかるんだとほくほくものだったんですが・・・



031_090712C_197502.jpg
257.

しばらくたってから見ると透明感がなく、
白っぽく粉を吹いたような別の石に変身してしまいました。
いわゆる「キツネにつままれた」の例え通りです。
256が水に漬けた状態、257が乾いた状態です。

「きつね石」という呼び方自体はヒスイに似ている石の総称ですが、
特にこの石を指すことが多いみたいです。
フルネーム覚えにくいですし。



037_090714C_204502.jpg
258.
ロディン岩 (ロジン岩)

この個体は緑灰色の層が見られるものですが、
もっと鮮やかな緑色の層が入るものもあり、
ヒスイと非常に見分けにくいそうです。
やはりきつね石として扱われるものの一つです。



038_090714C_2035.jpg
259.
ロディン岩には所々にくぼみがあることが多く、
そこに別の鉱物が晶出していることがあります。
この穴や隙間は晶洞といいます。
画像の晶洞の直径は2×3mmほど。
透明な立方体の結晶はおそらくブドウ石(プレーナイト)だと思われます。
この個体は晶洞が数ヶ所あって、ルーペで覗くとなかなかきれいです。

結晶や緑色の部分が短波長の紫外線で黄緑色に蛍光しました。



033_090708C_1861.jpg
260.
蛇紋石 (サーペンタイン)

蛇紋岩という岩石の成分の一つです。
半透明のきれいな石です。
硬度が低く、角が取れており、ろう状の光沢があります。
比重が低いので軽い感じです。



034_090708C_1859.jpg
261.

蛇紋岩は磁鉄鉱という鉱物を含んでいることが多いです。
蛇紋石の黒い部分が磁鉄鉱で、こうして磁石にくっつくのが特徴です。



035_090708C_1871.jpg
262.

こちらはヒスイではないことはすぐわかりましたが面白いので拾ってみました。
浜で見つけたときは黄緑の蛍光色に光って見えました。
ところが持ち帰ってみても特に明るい色ではありません。



036_090708C_1873.jpg
263.

試しに紫外線を当ててみました。
案の定短波長の紫外線に反応して黄緑色に強く光ります。

名前のわからない謎の石です。
思い当たるのは緑廉石(エピドート)ですが、
いまいち自信がありません。
ご存じの方は教えていただけると助かります。

鉱物の蛍光についてはスピネル式: ○ ハロゲン化鉱物を参照してください。





ご覧のように緑色の石はたくさん落ちています。
この海岸の緑色の石は10種類以上あるようです。
ヒスイと見分けるのは素人にはもうお手上げです。

先にも書きましたが糸魚川市にあるフォッサマグナミュージアムという鉱物と化石の博物館に持ち込むと同定していただけるそうです。
(研究員の方が留守にしていることもあるそうです)

今回は寄っている時間がありませんでした。
今となっては全部持って行って見てもらいたい気分です。



040_090504C_1443.jpg
264.
玉髄 (カルセドニー)

石英の一種です。

スピネル式: ・ 石英

ヒスイが拾えなかったとしてもきれいな石はたくさん落ちています。



042_090509D_152003.jpg
265.
瑪瑙 (アゲート)

層状になった玉髄のことをいいます。
こちらもぼんやりと蛍光が見られました。



041_090509D_152004.jpg
266.
赤玉 (あかだま、レッドジャスパー)

細かい石英が固まってできた碧玉(ジャスパー)の赤いものです。



044_090504D_1432.jpg
267.
ビーチグラスも結構落ちていました。
すっかり角が落ちています。
元はガラス製のブイあたりでしょうか。






28/29 拾った貝へつづく

26/29 ヒスイ海岸で拾った石 1へもどる


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259.以外
D70s
TAMRON SP AF 90mm F/2.8 Di

259.
D70s
接写リング68mm
リバースリング
PENTAX FA 50mmF1.4
マニュアル露出
F22 2秒





投稿 2009/07/19
更新 2010/08/25 サムネサイズ




 

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2009/07/19|カテゴリー その他Comment↑このページのTopへ

2009/05 富山 28/29 拾った貝

1/29から見る  24/29 海岸植物から見る



090504D_1480.jpg
268.
イボキサゴ  Umbonium (Suchium) moniliferum  ニシキウズガイ科
東北~九州、朝鮮半島、中国に分布
画像の物は13-14mm

たくさん落ちていました。
キサゴよりも色合いが派手です。



090504D_1459.jpg

090504D_1458.jpg
269. 270.
タマネコガイ  Eunaticina papilla lamarckiana  タマガイ科
男鹿半島/房総半島以南、西太平洋・インド洋域に分布
画像の物は約17mm

小型のタマガイ類です。
よく似たネコガイよりもやや丸みがあります。

2009/03/15 三浦半島



090504D_1471.jpg
271.
メダカラガイ  Cypraea (Purpuradusta) gracilis  タカラガイ科
陸奥湾以南、西太平洋・インド洋域に分布
画像の物は約15mm

こんな北国でタカラガイが拾えるなんて驚きました。

2008/03/15 荒崎海岸

2009/03/15 三浦半島



090504D_1457.jpg
272.
バイ幼貝  Babylonia japonica  エゾバイ科
北海道~九州、朝鮮半島
画像の物は約14mm

バイの子供です。
かつては煮貝として当たり前に食べられる貝でしたが、
今は店頭から姿を消しています。
スーパーなどで見かけるバイの煮貝はインド近辺から輸入される別の種類の貝です。
国産のバイは市場では黒バイと呼ばれて高級食材の仲間入りになっています。

現在、バイの生息数は激減しているのが実情です。
東京湾、相模湾、伊勢湾などではほぼ絶滅したとされています。
その原因は、船底にフジツボなどの生物が付着しないように
有機スズを配合した塗料を塗ったことにより、
それが環境ホルモンとして働いて、
バイの雌が不妊化したのだそうです。

現在、その塗料は世界的に使用を規制していて、
バイ漁も漁獲制限して資源保護に努めているのだそうです。
その努力が功を奏して、最近では漁獲量が少しずつ増えているのだそうです。

ちなみに、市場では「バイ貝」という呼び方もしますが、
「バイ」という名前は元々「貝」の音読みなので、
「貝貝」というおかしなことになってしまいます。
昔から「貝といえばバイ」というくらい当たり前な貝だったんでしょうね。



090504D_145602.jpg
273.
マクラガイ  Oliva (Musteloliva) mustelina  マクラガイ科
男鹿半島/房総半島以南、西太平洋・インド洋域に分布
画像の物は約23mm

これも南方の貝というイメージがあるのですが、
たくさん落ちていました。
内部が紫色を帯びるのが特徴です。



090504D_147202.jpg
274.
ベンケイガイ幼貝  Glycymeris albolineata  タマキガイ科
北海道~台湾、朝鮮半島、東シナ海に分布
画像の物は約12-16mm

これも大小大量に落ちてました。
この仲間は殻の形が線対称に近く、
歯板(蝶番)の形が特徴的です。
結構大きくなる貝で、食用になります。



090504D_1482.jpg
275.
マダラチゴトリガイ  Fulvia (Laevifulvia) undatopicta (Laevicardium undatopictum)  ザルガイ科
房総半島以南、西太平洋・インド洋域に分布
画像の物は約12mm

これも南方系の貝のはずなんですが。



090504D_1486.jpg
276.
チリボタンガイ  Spondylus cruentus  ウミギク科
東北以南、西太平洋・インド洋域に分布
画像の物は約21mm

南方系の貝です。
湘南や三浦半島でもたくさん拾えますし、
和歌山やバリ島でもたくさん落ちていました。





スミレを撮った海岸で拾った貝たちです。
下の砂はそこの砂です。
貝を拾う時間は考えていなかったので、
わずかな時間でしたが30種ほど拾いました。
北国にこんなに種類がいるとは想像していなかったので驚きです。
対馬暖流侮れませんね。
こんなことなら電車1本遅らせば良かったです。

ちなみに、魚津や宮崎海岸にはほとんど貝殻は落ちていませんでした。








29/29 土産へつづく


カテゴリー: 海岸


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D70s
TAMRON SP AF 90mm F/2.8 Di






投稿 2009/07/20
更新 2010/08/25 サムネサイズ






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2009/07/20|カテゴリー 海辺Comment↑このページのTopへ

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