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尖晶石ノート

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2024/03/29|カテゴリー Comment↑このページのTopへ

2008/10/19 アオマツムシ

夜、近所の薄暗い桜並木の下を歩いていると、ふと胸のあたりに何かがぶつかりました。
見えませんでしたが何かは想像がついていたので放っておいてそのまま歩き続けました。

ところが、こんどは首から頬のあたりを何かが駆け上がってきました。
さすがにこれは容赦ならないのでそいつを払いのけてからとっつかまえてやりました。
そのまま握りつぶさないように気をつけながら家まで拉致って帰りました。

それがこいつです↓

081019D_8876.jpg
アオマツムシ  バッタ目(直翅目)コオロギ科

明治の頃に中国から入り込んだであろう帰化動物です。
森林にも生息しますが、市街地の街路樹などにもたくさんいます。
繁殖力が強く、分布域をどんどん拡大させています。

普段は木の上で暮らしており、あまり人の目にふれません。
雄は「リーーー」と鳴きます。(参照:Yahoo!きっず図鑑
一匹二匹ならば風情もあるのでしょうけど、
一度に大量に鳴いていると風情もなにもあったもんじゃないです。

夜、街路樹や庭木の下を通るとこの虫の鳴き声は当たり前になってしまっていますが、
そんなアオマツムシにも好き嫌いがあるようです。
サクラの木は大好物のようです。ウメやモモも同様です。
カエデは好きじゃないみたいです。
カキは好きなようです。
気が向いたらどの木で鳴いているのかチェックするのも面白いかもしれません。

この画像のは雌ですが、胴の長さに比べて、羽が異様に長いです。
一般にコオロギの仲間は体重に比べて羽の面積が狭く、あまり空を飛ぶのには向いていません。
種類によっては生育環境に合わせて飛翔能力を発達させたり退化させるものもあるようですが、それでもたかがしれているような気がします。

しかし、アオマツムシはさすが樹上生活に特化しているだけあって、
飛ぶのはかなり得意なようです。
その代わり軽量化させるためか脚は貧弱な印象です。

翌朝写真を撮ったあと、ベランダから放してやりました。
コオロギならば斜め下へ向かって滑空していくところでしょうけど、
こいつは水平に高さを保ったまま、隣家の脇を回り込んで視界の向こうへと消えていきました。




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D70s
TAMRON SP AF 90mm F/2.8 Di




投稿 2008/12/23
更新 2009/06/03 サムネサイズ
    2010/08/25 サムネサイズ




 

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2008/12/23|カテゴリー その他Comment↑このページのTopへ

2009/05 富山 26/29 ヒスイ海岸で拾った石1

1/29から見る  25/29 宮崎海岸 から見る



というわけで帰ってきました。
天気にも恵まれ、大したトラブルもなく、
水も食べ物も美味しく、
内容の濃い充実した2泊3日でした。

ここからは帰ってから撮った写真です。



001_090509D_1511.jpg
239.
宮崎海岸では3時間ほど時間が取れました。

実際にヒスイを探してみると緑色をした石は意外と多く、
怪しい物は片端から袋に放り込んできたのですが、
帰ってから見てもどれが本物のヒスイなのかはっきりわかりません。

画像は特に色の濃い物を並べてみましたが、
どうやらほとんどが軟玉などの別の石のようです。
でも、1つか2つくらいはヒスイなんじゃないかな~と思ってます。



002_090509D_151702.jpg
240.
一番ヒスイぽいのを拡大してみました。
小さいですが鮮緑色をしていて美しいです。
約8mmほど。



003_090708C_191404.jpg

005_090708C_1919.jpg
241. 242.
こちらは石英ぽいですが、ヒスイの可能性もありそうです。
光を当ててみると内部が緑色に見えます。
約12mm。



004_090708C_1924.jpg

004_090708C_1924.jpg
243. 244.
こちらは黒っぽいですがどうでしょう。
石英の可能性が高そうです。
約8mm。



007_090714C_2048.jpg
245.

おそらくヒスイだと思います。
緑色の部分はありません。
約27mm。

ヒスイは緑色と思いこみやすいですが、
本来ヒスイは無色の細かい結晶が集まってできているのでほぼ白色に見えます。
実際にヒスイ海岸で見つかるのも白や灰色の物の方が多いです。
緑色のものはクロムや鉄を含んだオンファス輝石やコスモクロアという別の鉱物が存在することで発色します。



ここから先は某筋から入手したプロが宮崎海岸で拾ったヒスイです。


029_090505D_148802.jpg
246.  
020_090708C_1906.jpg

021_090708C_188402.jpg
247. 248.  
022_090708C_193702.jpg

023_090708C_1931.jpg
249. 250.



024_090708C_1901.jpg

025_090708C_1887.jpg 
251. 252. 
こちらもプロが宮崎海岸で拾ったもので、
ラベンダーヒスイと呼ばれる物です。
鉄とチタンを含んだオンファス輝石による発色です。



029_090505D_148802.jpg

029_090505D_148802.jpg
253. 254.
こちらは青ヒスイまたはコバルトヒスイと呼ばれる物で、
発色の要因はラベンダーヒスイと同様オンファス輝石によるものですが、
ストロンチウムを含んだ糸魚川石という新鉱物の場合もあるようです。

他にもピンクヒスイというのもヒスイ海岸で拾えるそうですが、
こちらは輝石類ではなく、桃簾石という別の鉱物です。



ヒスイ海岸で見つかるヒスイはこのような色がはっきりしている物は少なく、
全体が緑色という物はまずないと思った方がよさそうです。
色のはっきりしない物や日にかざしてみて一部が緑色というのがほとんどでしょう。

よほど運が良くなければ素人が短時間ではっきり緑色のヒスイを拾うのは無理だと思います。
小さな粒程度の物でも、最低1~2時間は見た方がいいんじゃないでしょうか。
それに、探している内にだんだんコツみたいなものがわかってきますし。

話では白っぽかったり灰色ぽい中に鮮やかな緑が部分的に透けて見えるような感じです。
表面はざらざらした感じです。
小さい結晶が表面でちかちか光って見えることがあります。
比重がやや高いので、粒の大きさの割にはやや重く感じます。
硬度が高いので全体が丸く削れていることは少ないようです。

ヒスイの見つけ方のコツみたいな物を掲載しているサイトがいくつかありますので、
事前に勉強しておくことをお勧めします。







25/29 ヒスイ海岸で拾った石2 へつづく


スピネル式: ○ 珪酸塩鉱物


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D70s
TAMRON SP AF 90mm F/2.8 Di







投稿 2009/07/17
更新 2009/08/03
    2010/08/25 サムネサイズ





 
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