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尖晶石ノート

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2008/10/19 アオマツムシ

夜、近所の薄暗い桜並木の下を歩いていると、ふと胸のあたりに何かがぶつかりました。
見えませんでしたが何かは想像がついていたので放っておいてそのまま歩き続けました。

ところが、こんどは首から頬のあたりを何かが駆け上がってきました。
さすがにこれは容赦ならないのでそいつを払いのけてからとっつかまえてやりました。
そのまま握りつぶさないように気をつけながら家まで拉致って帰りました。

それがこいつです↓

081019D_8876.jpg
アオマツムシ  バッタ目(直翅目)コオロギ科

明治の頃に中国から入り込んだであろう帰化動物です。
森林にも生息しますが、市街地の街路樹などにもたくさんいます。
繁殖力が強く、分布域をどんどん拡大させています。

普段は木の上で暮らしており、あまり人の目にふれません。
雄は「リーーー」と鳴きます。(参照:Yahoo!きっず図鑑
一匹二匹ならば風情もあるのでしょうけど、
一度に大量に鳴いていると風情もなにもあったもんじゃないです。

夜、街路樹や庭木の下を通るとこの虫の鳴き声は当たり前になってしまっていますが、
そんなアオマツムシにも好き嫌いがあるようです。
サクラの木は大好物のようです。ウメやモモも同様です。
カエデは好きじゃないみたいです。
カキは好きなようです。
気が向いたらどの木で鳴いているのかチェックするのも面白いかもしれません。

この画像のは雌ですが、胴の長さに比べて、羽が異様に長いです。
一般にコオロギの仲間は体重に比べて羽の面積が狭く、あまり空を飛ぶのには向いていません。
種類によっては生育環境に合わせて飛翔能力を発達させたり退化させるものもあるようですが、それでもたかがしれているような気がします。

しかし、アオマツムシはさすが樹上生活に特化しているだけあって、
飛ぶのはかなり得意なようです。
その代わり軽量化させるためか脚は貧弱な印象です。

翌朝写真を撮ったあと、ベランダから放してやりました。
コオロギならば斜め下へ向かって滑空していくところでしょうけど、
こいつは水平に高さを保ったまま、隣家の脇を回り込んで視界の向こうへと消えていきました。




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D70s
TAMRON SP AF 90mm F/2.8 Di




投稿 2008/12/23
更新 2009/06/03 サムネサイズ
    2010/08/25 サムネサイズ




 

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2008/12/23|カテゴリー その他Comment↑このページのTopへ

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