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尖晶石ノート

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2024/04/25|カテゴリー Comment↑このページのTopへ

D70s テスト撮影 9.ファインダー

1.増感特性へもどる
 
 
 
 
銀塩一眼レフのファインダーと比較してみました。

それぞれの一眼レフのファインダーにコンデジ(E990)のレンズを押し付けてコンデジの焦点距離を変えずに撮り比べたものです。

銀塩のMZ-3+TAMRON SP AF90mm F2.5を撮影倍率1/2倍でフレーミングし、
D70s+TAMRON SP AF90mm F/2.8 Diの方は同じ範囲が画面に収まるようにフレーミングしてあります(レンズの目盛りは約1/3倍)。

mz-3_0641.jpgd70s_0643.jpg
901. MZ-3902. D70s

MZ-3のファインダーは視野率92%、倍率0.8倍、
D70sのファインダー視野率は約95%、倍率0.75倍です。

これほど大きさが違って見えます。
これは、画面のサイズが銀塩は36mm×24mmなのに対し、
ニコンのデジ一の撮像素子(画面サイズ)が23.7mm×15.6mm、
面積比で0.48倍しかないためです。

それにしてもD70sの0.75倍はかなり足を引っぱっています。
後継機D80のファインダー倍率0.94倍に比べてもかなりひどいものです。


dk-21m_0647.jpgme-1_0644.jpg
903. DK-21M904. ME-1

そんなファインダー倍率を少しでも補うためのアクセサリーがあります。
いわゆるマグニファイヤーと呼ばれるファインダー部に装着する補助レンズです。

ニコン製のマグニファイングアイピース DK-21Mとオリンパス製のマグニファイヤーアイカップ ME-1が装着可能です。
それぞれ、ファインダー倍率を1.17倍と約1.2倍上げる能力がありますが、この差は実質上ほとんど変わりません。
これで合成倍率が約0.9倍ほどになります。

画像ではかえって画面が狭まっているように見えますが、これはファインダー自体が狭くなっているせいで、
コンデジの対物レンズが人間の瞳よりも大きいのでケラレが生じています。
画面内の格子を902の画像と見比べていただければ大きくなっているのがわかると思います。

実際に肉眼で覗くときは顔をわずかに動かすだけで画面全体を見渡すことができますので慣れればそれほど支障は無いでしょう。
私は眼鏡着用者ですが、特に不便は感じていません。



me-1_1540.jpgme-1_1538.jpg
905.906.

左がME-1、右がDK-21Mです。
幅はME-1の方が広く、高さはDK-21Mの方がわずかに高いです。


finder_067202.jpg907. アイピースキャップ DK-5
finder_067002.jpgfinder_066802.jpg
908. DK-21M909. ME-1

上は元々ついていた接眼目当てです。
どちらのマグニファイヤーを着けてもそれほど大きな違和感は無いと思います。

ただ、液晶保護カバーの上端とぶつかってしまうので、カバーは外してしまう方がベターだと思います。
代わりに市販の液晶保護フィルムを貼っておきましょう。



me-1_113703.jpgme-1_1535.jpg
910. 改造前911. 改造後

実は、オリンパス製デジ一用に作られたME-1を装着する際には他にもいくつか注意点があります。
それは、一度装着すると堅くはまって外すのが少々厄介なことです。

原因は左の矢印の部分の溝が若干狭いことによります。
そこで、何らかの方法でここを広げればいいわけです。
私の場合は、竹串を削って薄い板状にし、そこに小さく切ったサンドペーパーを両面テープで貼り付けて溝の内側を削りました。
一応、関係ない部分はセロテープなどを貼って保護してから作業します。

重要

その後、ME-1とD70sのファインダー部の各寸法を詳しく計測した方がいっらしゃいまして、
その方によると、ME-1の溝の幅よりも左右の爪の間の距離の方が重要なようです。
つまり、爪が高過ぎてファインダーの溝と合わないわけです。

そこで、ME-1の爪を少しずつ削って、高さを適度に調整し、それでもきつい場合は溝の幅を広げるように削ると良いということです。

こうして文字で説明しても解りにくいですから、
詳しくはご本人の記事をご参照ください。

追記 2007/07/20


一度装着したらほとんど外さないことを前提にしているのでしたら、この改造は不要です。
私の場合はアングルファインダーを多用するのでこの作業は必要でした。

次に、ME-1をきっちり奥まで装着してしまうと、レンズの中心とカメラのファインダーの中心がずれてしまいます。
一般にレンズというものは中心に近い部分の方が精度が高くなるように作られていますので、中心はある程度合わせておく方がベターです。

そこで、右の矢印の部分に削った竹串を両面テープで貼り付けて調整してみました。
目立たないように黒マジックを塗ってあります。



dk21-m_1532.jpg
912. DK-21M

ところで、この比較テストをやるためにわざわざマグニファイヤーを二つ買ったわけではありません。
実は、DK-21Mだけを買って済ますつもりでした。
しかし、実際に使ってみると微妙に画面がぼやけてしまいピントがうまく合わせられません。

私の場合、ファインダーの視度調整をマイナス側いっぱいにして使っています。
しかし、DK-21Mを装着すると、視度が幾分プラス側へ補正されてしまうらしいのです。
どうやらこれが原因のようです。

ME-1の場合は、逆に若干マイナス側に補正される傾向があるらしく、
私の場合はこちらの方が合っていたようです。
視度をマイナス側に調整する必要の無い人はDK-21Mを使用して構わないでしょう。

ただ、どちらにしても、補正レンズを追加することによる収差の発生は避けられません。
特に画面の周辺部は非点収差などによる画質劣化が目立ちます。

ちなみに、DK-21MとME-1はニコン製以外にもキヤノンやペンタックス製の一眼レフにも装着可能だそうです。
キスデジのファインダー倍率もお世辞にも高いとは言えませんからお勧めです。
(2008/09/17追記 2007年当時のKiss D、DN、DXが0.8倍でした)



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さて、何故ここまでファインダー倍率にこだわったかというと、
私の場合、オートフォーカスをほとんど使わないので、画面が狭いことはピントの確認をする上で非常に不利になるからです。
ならば、ファインダー倍率が大きいか撮像素子の大きいカメラを選べば済むことですが、私なりのこだわりでこの機種を入手することに結論が達しました。
その理由についてはまた別の機会に書く・・・・・
かもしれません。





8.銀塩との比較へもどる


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投稿 2007/02/21
更新 2007/07/20 外部リンク
    2008/01/10 ほたる石画帖から移動
    2008/03/11
    2008/09/17 追記










































 

2007/02/19|カテゴリー 写真についてComment↑このページのTopへ

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