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尖晶石ノート

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2025/07/18|カテゴリー Comment↑このページのTopへ

2009/05/03 富山 25/29 宮崎海岸

1/29から見る



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229. 230.
散居については23/29をごらんください



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231.
新潟県との県境にある朝日町宮崎海岸です。
越中宮崎駅を下車、海岸まですぐです。

この近辺の海岸はヒスイ海岸ともよばれます。
ヒスイの原石が打ち上げられることで有名です。
三々五々、ヒスイを探す人々が波打ち際を歩く姿が見受けられます。



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232.
浜は波で揉まれた玉砂利でできています。
夏は海水浴場になるそうです。
沖に波消しブロックが沈められ、その影響で近年ヒスイが打ち上がりにくくなっているそうです。

プロは海水に腰まで浸かって、長い柄のついた柄杓で採集しています。
中には素潜りで採る人もいるそうです。
肉眼ですぐ見つかるようなヒスイは大抵他の人に拾われてしまっています。
素人は1センチ程度の小さい物を狙うのをお勧めします。



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233.
小さな石は立った目の高さからでは見分けられません。
波のかぶらないあたりに座りこみ、
大きめの石を手に持って、それで表面の石をのけると、
下から湿った細かい砂利が出てきます。
しゃがんで作業しているとひざがつらいですから、
何かお尻の下に敷く物を用意した方がいいかもしれません。
服装も地べたに座れる格好をお勧めします。

様々な色の石がありますが、
全体が緑色の物は軟玉(ネフライト)などがほとんどです。
緑色をしたヒスイは非常にまれで、
白っぽい石や灰色っぽい石を透かしてみて部分的に緑色を帯びていればラッキーといった感じです。
表面の一部が緑色の石も多いですが、これはキツネ石や蛇紋岩という石がほとんどです。
詳しくはまた後ほど書きますが、
緑色を帯びた石は非常に種類が多く、正直素人が見分けるのは難しいです。

新潟県糸魚川市にあるフォッサマグナミュージアムという石の博物館に持ち込むと、
学芸員に鑑定してもらえるそうです。(ただし係の人がいないこともあるそうです)
あるいは駅周辺にあるヒスイを売っているお店にたのんでみると手の空いているときに見立ててもらえるかもしれません。

拾った石の詳しい説明は26/29で。



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234.
宮崎漁港

左のこんもりとした丘は鹿嶋神社の社寺林で、シイ、カシ、タブなどの照葉樹の極相林(原生林)です。
鹿島樹叢(かしまじゅそう)と呼ばれ、暖温帯常緑広葉樹林の北限なんだそうです。
対馬海流の影響なんでしょうが、意外ですね。

通常、常緑広葉樹は人間にとって利用価値が低く、
材木に使う針葉樹や、燃料や椎茸栽培などに使う落葉樹に植え替えられてしまうことが多いのですが、
社寺林は「鎮守の杜」として、手つかずのまま残されていることがあります。
日本古来から林床に自生する希少な植物や小動物に残された僅かな砦のような空間です。



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  235.
ハマエンドウ  Lathyrus japonicus  マメ科レンリンソウ属

スイートピーの仲間です。
関東で見るものよりも色が濃い印象です。



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  236.
黄小町  3. トライアンフ (T)

越中宮崎駅のホームで咲いていました。
控えめなのにしっかり個性のある好ましい品種です。



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  237.
ヒアキントイデス・ノンスクリプタ (イングリッシュ・ブルーベル)  
Hyacinthoides non-scripta (Scilla non-scripta)  ヒヤシンス科
ヨーロッパ西部原産

分類別: ヒヤシンス科



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238.
宮崎海岸から22キロほど東方にある新潟県糸魚川市を流れる姫川です。
ヒスイは主にこの川の流域に産し、海まで流れ出ます。
それが流れ流れて20キロ以上も離れた海岸で打ち上がるのですから不思議ですね。






24/29 ヒスイ海岸で拾った石1 へつづく


スピネル式: 珪酸塩鉱物


コメントはこちらへどうぞ





229. ~ 232. 234. ~ 237.
D70s
SIGMA 18-50mm F2.8 EX DC MACRO /HSM

233. 238.
Optio W60





投稿 2009/07/16
更新 2009/08/20
    2010/08/25 サムネサイズ




 

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2009/07/16|カテゴリー 海辺Comment↑このページのTopへ

2009/05 富山 26/29 ヒスイ海岸で拾った石1

1/29から見る  25/29 宮崎海岸 から見る



というわけで帰ってきました。
天気にも恵まれ、大したトラブルもなく、
水も食べ物も美味しく、
内容の濃い充実した2泊3日でした。

ここからは帰ってから撮った写真です。



001_090509D_1511.jpg
239.
宮崎海岸では3時間ほど時間が取れました。

実際にヒスイを探してみると緑色をした石は意外と多く、
怪しい物は片端から袋に放り込んできたのですが、
帰ってから見てもどれが本物のヒスイなのかはっきりわかりません。

画像は特に色の濃い物を並べてみましたが、
どうやらほとんどが軟玉などの別の石のようです。
でも、1つか2つくらいはヒスイなんじゃないかな~と思ってます。



002_090509D_151702.jpg
240.
一番ヒスイぽいのを拡大してみました。
小さいですが鮮緑色をしていて美しいです。
約8mmほど。



003_090708C_191404.jpg

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241. 242.
こちらは石英ぽいですが、ヒスイの可能性もありそうです。
光を当ててみると内部が緑色に見えます。
約12mm。



004_090708C_1924.jpg

004_090708C_1924.jpg
243. 244.
こちらは黒っぽいですがどうでしょう。
石英の可能性が高そうです。
約8mm。



007_090714C_2048.jpg
245.

おそらくヒスイだと思います。
緑色の部分はありません。
約27mm。

ヒスイは緑色と思いこみやすいですが、
本来ヒスイは無色の細かい結晶が集まってできているのでほぼ白色に見えます。
実際にヒスイ海岸で見つかるのも白や灰色の物の方が多いです。
緑色のものはクロムや鉄を含んだオンファス輝石やコスモクロアという別の鉱物が存在することで発色します。



ここから先は某筋から入手したプロが宮崎海岸で拾ったヒスイです。


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246.  
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247. 248.  
022_090708C_193702.jpg

023_090708C_1931.jpg
249. 250.



024_090708C_1901.jpg

025_090708C_1887.jpg 
251. 252. 
こちらもプロが宮崎海岸で拾ったもので、
ラベンダーヒスイと呼ばれる物です。
鉄とチタンを含んだオンファス輝石による発色です。



029_090505D_148802.jpg

029_090505D_148802.jpg
253. 254.
こちらは青ヒスイまたはコバルトヒスイと呼ばれる物で、
発色の要因はラベンダーヒスイと同様オンファス輝石によるものですが、
ストロンチウムを含んだ糸魚川石という新鉱物の場合もあるようです。

他にもピンクヒスイというのもヒスイ海岸で拾えるそうですが、
こちらは輝石類ではなく、桃簾石という別の鉱物です。



ヒスイ海岸で見つかるヒスイはこのような色がはっきりしている物は少なく、
全体が緑色という物はまずないと思った方がよさそうです。
色のはっきりしない物や日にかざしてみて一部が緑色というのがほとんどでしょう。

よほど運が良くなければ素人が短時間ではっきり緑色のヒスイを拾うのは無理だと思います。
小さな粒程度の物でも、最低1~2時間は見た方がいいんじゃないでしょうか。
それに、探している内にだんだんコツみたいなものがわかってきますし。

話では白っぽかったり灰色ぽい中に鮮やかな緑が部分的に透けて見えるような感じです。
表面はざらざらした感じです。
小さい結晶が表面でちかちか光って見えることがあります。
比重がやや高いので、粒の大きさの割にはやや重く感じます。
硬度が高いので全体が丸く削れていることは少ないようです。

ヒスイの見つけ方のコツみたいな物を掲載しているサイトがいくつかありますので、
事前に勉強しておくことをお勧めします。







25/29 ヒスイ海岸で拾った石2 へつづく


スピネル式: ○ 珪酸塩鉱物


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D70s
TAMRON SP AF 90mm F/2.8 Di







投稿 2009/07/17
更新 2009/08/03
    2010/08/25 サムネサイズ





 
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2009/07/17|カテゴリー その他Comment↑このページのTopへ

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