尖晶石ノート

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2005/08/27 キカラスウリとカラスウリの見分け方

近所にカラスウリとキカラスウリが並んで咲いている場所があります。


20050829051304.jpg 20050829051355.jpg
001. 002.
左がキカラスウリの花、右がカラスウリの花です。


20050829051505.jpg
003.
並べてみました。

左のキカラスウリの方が全体にずんぐりした感じで、
厚ぼったく、裂片が太いです。
色も若干黄色みが強いです。

カラスウリは花筒が長く、
列片が長くてより繊細な感じです。

ベースの花弁の形が、キカラスウリは逆三角形、
カラスウリは長楕円形
であることにも注目してください。

両方とも雌花ですが、雄花でも正面からの見た目は大体同じです。


20050829051545.jpg 20050829051619.jpg
004. 005.
左がキカラスウリの葉、右がカラスウリの葉です。

キカラスウリの葉の方が厚ぼったく、濃い緑色で、
表面がてらてらとつやがあります
逆に、カラスウリの葉の方が質感が薄く
色も薄く、表面につやがありません


20050829051701.jpg 20050829051741.jpg
006. 007.
葉の表面を拡大してみました。
左がキカラスウリ、右がカラスウリです。

キカラスウリの葉の表面には若干毛が生えていますが、
やや疎らです。
それに対し、カラスウリの葉の表面には細かい毛が密生していて、
触るとフェルトに似た感触があります。


撮影はすべてPowerShot G6
花の撮影には上方後ろからストロボを弱く当てています。


20050831032215.jpg 20050830235441.jpg
008. 009.
撮影:1994/07/04 20:30
PENTAX SFXNEW TAMRON SP AF90mmF2.5 フジクローム100
F4.8 1/125秒 ストロボ右上後方

カラスウリの方は雄花です。
黄色い雄しべが見えます。
キカラスウリの雄花はごまのはぐさんの記事が参考になります。

やや上を向いた方が開きやすいようです。


20050830235543.jpg
010.
ヘビウリ Trichosanthes anguina
インド原産
撮影:1991/08/04 向島百花園
PENTAX SFXNEW F35-105mmF3.5-5.6 REALA

カラスウリと同じ属です。
花がよく似ていますが、昼間も咲いています。
果実を鑑賞するために栽培されますが、
南アジアでは食用とされているそうです。



朱色のカラスウリの実は、遠くからでもよく目立ち、
秋の風物詩ともいえます。

しかし、花を見たことのある人は意外と少ないと思います。
なぜなら、カラスウリの花は夜暗くなる頃から咲き始め、
夜が明ける前には大体がしぼんでしまう
からです。
キカラスウリも夜開性ですが、こちらは午前中まで咲いていることもあるそうです。

これらの花は、近くで見るととても幻想的な姿をしています。
是非一度、実物をその目で見ていただくことをお薦めします。

夜咲く花は、昆虫を誘き寄せるため、香りを放つものが多いです。
カラスウリ、キカラスウリもやや青臭いですが甘い香りを漂わせます。

ところで、カラスウリに比べキカラスウリにはあまりなじみのない方が多いかと思います。
果実はカラスウリのそれよりふたまわりほど大きく、
熟しても赤くなることはありません。
やんやんさんのブログで果実が見られます。

また、種の形もまったく違うのですが、
手元に実物が入ったら紹介してみたいと思います。

カラスウリ、キカラスウリとも、雌雄異株の多年草です。
地下に塊根を持ち、地上部が枯れたかたちで越冬します。

キカラスウリとチョウセンカラスウリ(シナカラスウリ)の塊根を「か楼根 (かは木偏に舌、読みはかろこん)」と呼び、
漢方生薬に用いられます。
か楼根から製した澱粉は吸湿性があり、
「天瓜粉 (もしくは天花粉、読みはてんかふん)」として汗打粉に用いられました。

種子も「か楼仁 (かの字は同じ、読みはかろにん)」として、
咳止めなどの処方に用います。

また、カラスウリの果実にはビタミンCと保湿成分を含むので、
突き崩してアルコールを加え、ヘチマ水と同様に化粧水に用いることができます(ただし結構べたつきます)。




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008. 009. 010.
COOLSCAN II



投稿 2005/08/29
更新 2007/09/14 画像を一部差し替え
    2007/12/06 ほたる石画帖から移動、デッドリンクのTBを削除


2005/08/29|CommentTrackback(7)

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