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尖晶石ノート

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2025/12/15|カテゴリー Comment↑このページのTopへ

2006/04/15 図師小野路歴史環境保全地域

東京都町田市にある図師小野路歴史環境保全地域です。
小野田緑地の隣に位置しますが、公園化されているわけではなく、
広い範囲が保全地域として指定されています。

従って、特に入り口があるわけではなく、
バスの路線や降りたところによって様々な方向からアプローチできるわけです。



060415G_417203.jpg
001.
ゲンゲ (レンゲソウ) マメ科

「レンゲ」の名で親しまれる植物ですが、標準和名は「ゲンゲ」です。
中国原産の越年草(秋から春にかけて生育する一年草のこと)です。

マメ科の植物は根に根粒菌を共生させて、空気中のチッ素分子から植物が栄養として利用できる形の分子へ固定させる性質があるのですが、
ゲンゲは特に効率よくチッ素固定をするので田んぼの緑肥に利用されてきました。

また、癖の無い良質な蜂蜜が採れるので養蜂家にはありがたい植物なのですが、
最近はゲンゲを利用する農家も減ってきているのが現状です。



0604154175.jpg
002.
ケキツネノボタン キンポウゲ科

漢字で書くと「毛狐の牡丹」。
よく似たキツネノボタンは全体に無毛で、そう果の先端がかぎ状に曲がることで区別できます。
また、ケキツネノボタンの小葉の方が鋸歯が深く、幅が狭い傾向があります。
人里で見られるのはケキツネノボタンの方が多いそうです。



060415s006.jpg
003.
サギゴケ シソ科



060415s01002.jpg
004.
ムラサキサギゴケ シソ科

湿地に群がり咲く姿はなんとも可愛らしいものです。
和名だけ見ると、ムラサキサギゴケの方がサギゴケの変異種みたいですが、
学名上はサギゴケの方がforma(品種)に当たります。
個体数もムラサキサギゴケの方が多いです。



060415s01402.jpg
005.
ムラサキサギゴケ

オレンジの斑点の部分が赤く大きい個体もありました。



060415s00502.jpg
006.
ニオイタチツボスミレ

田の畦にニオイタチツボスミレが咲くのも谷戸田ならではではないでしょうか。

小山田緑地



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007.
ニョイスミレ (ツボスミレ)

田んぼの用水路もニョイスミレが好んで生える場所です。



060415s01903.jpg
008.
ニョイスミレ

花全体が薄いピンクの個体も時々見られます。

小山田緑地



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009.
スミレ

田の畦から少し離れた乾いた所に生えてました。

小山田緑地



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010.
アカネスミレ

斜面になったようなところが特に好きみたいです。

小山田緑地



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011.
シュンラン ラン科

林に入るとシュンランがたくさん咲いていました。
小山田緑地よりも荒らされていない感じですね。



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012.
シュンラン 



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013.
チゴユリ スズラン科(ユリ科)

今のところはまだユリ科として覚えておいても構わないと思います。
上から見ると見過ごしてしまいそうな地味な花ですが
下から覗くと結構可愛いです。



060415s031.jpg

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014. 015.
ヒラフスベ? タコウキン科(サルノコシカケ科)
マンジュウホコリ  Enteridium lycoperdon  アメーバ動物門コノーサ亜門変形菌綱モジホコリ亜綱コホコリ目ドロホコリ科ドロホコリ属

はじめ見つけたときはなんだかさっぱり判らなかったのですが、
どうやらヒラフスベのようです。
左の状態からジャガイモ状に成長して、ついには右のように崩れてしまいます。
ヒラフスベはアイカワタケというキノコと同じもので、
条件によって形態が変わるのだそうです。

アイカワタケは減数分裂した担子胞子(有性)を作りますが、
ヒラフスベは内部の菌糸がそのまま胞子に変化した厚膜胞子(無性)を作り、
外皮が破れて胞子を散布します。

アイカワタケ同様食用にできるそうです。
(写真と同じものを見つけても食べるかどうかは自己責任で。)


てっきりきのこの仲間だと思いこんでいて、変形菌の仲間という発想はありませんでした。

2017/02/16 訂正




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060415s03302.jpg
016. 017.
ビオラ スミレ科

畑の隅にたくさん咲いていました。
多分、古くに導入された‘ヘレン・マウント’という、原種のViola tricolorに極近い品種だと思います。
このようにこぼれ種で居ついてしまう丈夫な花です。
最近は国内で種を売ってるのを見かけることは少なくなりました。



この後、野津田公園へ移動しました。



060415s03604.jpg
018.
キララタケ ヒトヨタケ科

朽木に生えるやや小型のキノコです。
一応食用にできます。



060415s03904.jpg
019.
フデリンドウ リンドウ科

乾いた明るい林の中などで見られます。
よく似たハルリンドウは日当たりの良い湿原に見られ、
花の中心部が白く、コントラストがはっきりしています。
フデリンドウよりも葉は薄く、根元にロゼット葉が残っています。



060415s043.jpg
020.
マルバスミレ

野津田公園から野津田車庫バス停への途中の竹林で咲いていました。
谷筋でかなり薄暗い感じでしたが結構耐陰性があるみたいです。

こども自然公園



この他にも林の中やまわりでナガバノスミレサイシンやコスミレ、アオイスミレの株も見かけましたが、これらの早咲きのスミレはすでに花が終わっていました。






分類別> スミレ

分類別> ラン科

分類別> ユリ科

分類別> キノコ


カテゴリー 雑木林


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001. 002.
PowerShot G6

それ以外
MZ-3
TAMRON SP AF 90mm F2.5
SINBI100
COOLSCAN II




投稿 2006/05/20
更新 2007/12/22 ほたる石画帖から移動、画像を1枚差し替え
    2008/04/21
    2010/08/27 サムネサイズ
    2017/02/16 訂正



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2006/05/20|カテゴリー 雑木林Comment↑このページのTopへ

2006/02/11 江の島サムエル・コッキング苑(旧江ノ島植物園)

060211s00202.jpg
001.
スズガモ カモ科

弁天橋を渡っていたらスズガモの雌がたたずんでいました。
主に内湾や河口付近に棲んでいます。


 060211s00702.jpg
 002.
カワウ ウ科

天気の良い日は弁天橋から富士山がよく見えます。
水面(みなも)には鵜が群れになっていました。
秋から春にかけての繁殖期に頭の白くなるカワウです。


060211s01202.jpg
003.
鵜の群れの中に少し様子の違う鳥が混ざっていました。


060211s010.jpg
004.
カンムリカイツブリ カイツブリ科

冬羽のカンムリカイツブリです。
ちなみに夏羽はこちら


060211s017.jpg
005.
紅侘助


060211s02102.jpg

060211s02302.jpg
006. 007.
数奇屋

ワビスケのグループです。
透明感のある涼やかな薄紅色と中折れの弁でおしゃれな椿です。
とても好きな椿の一つです。

ツバキの時期にはまだ早く、早咲きの品種がちらほら咲いている程度でした。
江ノ島植物園はツバキのコレクションが充実していて昔はよく通ってました。
古い情報ですが280品種800本あるそうです。
十何年ぶりかに訪れてみると木が見上げるように大きく育っていました。
蕾も上の方にたくさんついていて、咲いても撮るのに苦労しそうです。

現在は「江の島サムエル・コッキング苑」と名称が変わっています。
名物の展望台を兼ねた灯台も建てなおされてます。
古い温室があったのですが、取り壊されていました。
植物園としての役目を終わりつつあるような印象を受けてしまいました。


060211s4049.jpg
008.
稚児ヶ淵

お昼頃撮ったものですが、やはり富士山を見るならば空気の澄んでいる午前中が一番きれいです。
昼過ぎには霞んでしまいます。
背後側からの夕日で富士山の影が映える夕暮れも多分きれいだとは思いますが。

稚児ヶ淵も何度となく来ているのですが、昔とは随分様相が違ってきています。
どう違うかというと、ちゃんと・・・・観光地になっています。
奥に岩屋と呼ばれる洞窟があるのですが、そこまでの足場が悪く、ちょっと気合をいれないと近づけません。
従って人気が少なく、覗くとカップルがこそこそ何かしてたり、
深夜番組なんかでは怪しげな輩がたむろする場所として紹介されたりしてたものでした。

しかし、今では空中をコンクリートの遊歩道が通り、トンネルをうがって有料で見学できるようになっています。
このときも人が大勢訪れていました。

稚児ヶ淵の由来ですが、白菊という稚児を自休という僧侶が愛してしまい、それを苦にした白菊がここで投身自殺をしたのだそうです。
自休も後を追ったのですが死にきれなかったそうです。

因みに、「稚児」とは寺院で小間使いをする『少年』のことで・・・
ま、そういうことです。
歌舞伎で坂東玉三郎が白菊の役を演じたとか。


この後は、奥の宮近くの見晴らしのいい食堂で鯵のたたきとしらす丼を美味しくいただきました。


060421_185902.jpg
009.
ハリナガリンボウ リュウテンサザエ科

まあ、お土産なんですが、江ノ島には貝殻や貝殻細工のお土産物屋さんが昔からたくさんありました。
行くたびに何かしら買って帰ってしまいます。

鳥居をくぐってすぐ左の寶月やもう少し先の渡辺本店が比較的品数が多いかな。




分類別>鳥

分類別>ツバキ


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008.
PowerShot G6

009.
COOLPIX990

それ以外
MZ-3
TAMRON SP AF 90mm F2.5
SINBI100
COOLSCAN II




投稿 2006/05/28
更新 2007/12/21 ほたる石画帖から移動、加筆
    2010/08/27 サムネサイズ




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2006/05/28|カテゴリー ツバキ園Comment↑このページのTopへ

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