1から見る5へもどる055.
サトウキビ 砂糖黍
Saccharum officinarum イネ科サトウキビ属 ニューギニア原産
起伏の少ない宮古島は、面積の約60%が農地という農業の島です。
そのうちの約半分の面積をサトウキビが占めています。
その生産量は沖縄本島のそれに迫る高になっています。
サトウキビの収穫は冬から春の1~3月で、GWに行くと刈り取った後の畑が多かったのですが、
葉があるのは去年の夏から秋に植えつけたもので、
来年の冬に収穫する株です。
ちなみに、収穫はハーベスタという機械で刈り取りますが、
それのレンタル料が高いので、家族総出で手で刈る農家も多いそうです。
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タバコ 煙草
Nicotiana tabacum ナス科タバコ属 アメリカ原産
サトウキビに次いで生産量が多いのがタバコです。
作付面積で言うと4:1位。
沖縄県全体のタバコの生産量は全国5位位。そのうちの約半分が宮古島産だそうです。
それでも、最近は増税に伴うタバコ離れで、作付面積を徐々に減らしつつあるそうです。
画像の手前のものは、おそらく収穫が終わっていますが、
通常、商品になるのは下から2枚だけで、
それ以上上を収穫しているのがばれると、JTからペナルティが科されるんだそうです。
また、タバコ栽培に使用される農薬によって体調を崩す生産者が多いんだそうな。
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地下水の汲み上げポンプ施設
珊瑚礁が隆起してできた宮古島には高い山がありません。
最高標高でも115メートルで、他には100メートル位の丘がぽつぽつある程度です(隣の沖縄本島や石垣島には500メートル以上の山があります)。
そして、二級河川以上の川が1本もありません(石垣島には5本、沖縄本島には60本以上)。
では、飲料水や、農業用水をどうしているか。
宮古島の地質構造は、地下に大陸由来の水を通さない泥岩の層があって、
その上に何十万年もかけてサンゴ礁が積み上がった石灰岩の層が50~120メートルあり、表面には泥岩と石灰岩が風化した粘土質の層が薄くあります。
この石灰岩が水を素通りさせるので、泥岩の層の上に地下水が溜まりやすい構造になっています。
泥岩層には断層がいくつかできていて、それが川のような役割を果たしており、それを人工的に堰き止めることによって、地下にダムを作り出しました。
この豊富な地下水脈のお陰で、宮古島では水不足が発生しません。
沖縄本島を旅行していると、各家庭に貯水タンクを設けているのが目に付きますが、
宮古島ではそれが見あたりません。
灌漑用水の水路も見あたりませんが、農地にはスプリンクラーで給水しています。
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水源の上では農薬や肥料の使用は制限されているそうです。畜産もできません。
当然、石灰を高濃度に含んだ硬水なので、石灰を除去する操作をしてから上水道として利用されています。
実は、それとは知らずにホテルの水道水をがぶがぶ飲んでいたんですが、これが意外と美味いので驚いていました。
ちなみに、川が1本も無いと言うことは生活排水や、大雨の時に畑の土が海に流れ出ないということです。
そのため、宮古島のサンゴ礁は健全な状態を維持できるのだそうです。
地下に染みこんだ雨水は石灰岩で濾過され、海岸沿いの崖の途中からしみ出したり、
直接海底から湧き出したりするようです。
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さて、東平安名崎(ひがしへんなざき)に到着しました。
駐車場側から灯台を見たところです。
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今度は岬側から。
東平安名崎は、南東に突き出した細長い半島の先端にあります。
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岬の突端からは遮る物が無くぐるりと海が見渡せます。
水平線が弧を描いてるのを実感できるといいますが・・・
ちなみに、宮古島の人は昔から地球は丸いと気づいていたんだとか。
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岬のまわりにはサンゴ礁が広がり、沖にもパナリ干瀬(ぱなりびし)というリーフが見えます。
そこはダイビングスポットとしても有名なんだそうです。
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岬の右、西方向。
泊まってるホテルや、来間島が見えます。
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今度は左、北方向。
宮古島は太平洋と東シナ海の境目にあり、
東平安名崎の南側は太平洋、
北側が東シナ海になります。
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055. ~ 060. 062. ~ 064.
D90
SIGMA 18-50mm F2.8 EX DC MACRO /HSM
061.
PowerShot G11
投稿 2012/08/09
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