1/3から見る014.
大野台入口バス停から南側にも雑木林が広がっています。
木もれびの森の方は人の手が入ってよく整備されていましたが、
こちらはある程度ほったらかし感が残っていてこちらの方が好きです。
015.
オカウコギ 岡五加木
Eleutherococcus spinosus var.
japonicus (
Acanthopanax nipponicus) ウコギ科 関東から紀伊半島
ヤマウコギとよく似ていますが、
オカウコギは林の中に多く、
高さ1メートル前後とヤマウコギよりも低いです。
ヤマウコギの葉はほぼ無毛ですが、
オカウコギはまばらに毛が生えています。
また、オカウコギの方が葉が小さく、
鋸歯が粗いです。
016.
富士山の火山灰が降り積もってできた関東ローム層の平野に広大なススキ野原が出現しました。
人々は薪や炭を作るためにそこにクヌギ・コナラを中心とした落葉広葉樹を植えました。
それが相模野を埋め尽くしていた「雑木林」の起源です。
相模川と多摩丘陵にはさまれた台地。
現在の相模原市南部、座間市東部、綾瀬市東部、大和市全域、町田市南部、横浜市西部。
未開墾の原野にはススキやオギの野原。
かつては竹細工や畑の支柱、土壁の骨組みに利用されていたメダケの竹藪。
戦前から昭和30年代まで手入れされてきたクヌギ・コナラ・ミズキの二次林。
戦後に入ってから植えられ、手入れをする人がいなくなったヒノキの植林。
明治に植林を奨励された造船と松明(たいまつ)用のクロマツの老木。
起伏の少ない平坦な台地をこれらと畑、芝生、宅地、工場、米軍基地、ゴルフ場がパッチワークをなしていました。
そして、手を入れにくい河岸段丘の斜面にはシラカシを中心とした照葉樹の極相林。
これらが私が育った相模野の原風景です。
都心まで1時間圏内。
まず、茅葺き屋根の需要が無くなったススキ野原と利用価値が無くなった竹藪が真っ先に姿を消しました。
同時に住宅地が畑を飲み込みじわじわ雑木林を蝕みます。
市の保存林と銘打っていたまとまった森が突然切り払われ学校の敷地に変貌します。
そして、残された森は「市民の森公園」の名の下に低木層や下草を切り払われ、
小動物の住めない不健全な森に変身してしまいました。
もっとたちが悪いのは野生ランなどの珍しい植物が人の目に触れやすくなったこと。
エビネ、シュンラン、キンラン、オオバノトンボソウ、クモキリソウ。
他にも、オモト、ニリンソウ、ホタルカズラ、フデリンドウ、イカリソウ等々。
林のまわりから畑が無くなり、宅地が林に迫り、林内に道が整備されると、
瞬く間にそれらの植物は姿を消しました。
子供の頃から雑木林で遊んでいた私は、その変化をこの目で見てきました。
かつて、雑木林が利用されていた頃は下草を刈って燃料にしたり、
落ち葉をかき集めて堆肥に利用したりしていました。
さすがにその頃の林の様子は私は知りません。
私の知る雑木林はすでに放置された後で、
多様な低木と下草に覆われた藪に埋め尽くされていました。
私は木いちご達の刺にひっかかれながらそこを歩くのが楽しみでした。
木もれびの森は利用されていた頃の雑木林を復元するのがコンセプトらしく、
植層の薄い、私にとってはとてもつまらない場所でした。
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バスでJR横浜線相模原駅へ向かいます。
すると、突然ソメイヨシノのトンネルが出現します。
市役所さくら通りの桜並木です。
約1.6キロメートルの区間に約300本のソメイヨシノが植えられています。
相模原市観光協会神奈川の景勝50選に選ばれています。
020.
うこぎ飯
オカウコギの芽を一つかみ分ほどいただいてきました。
ウコギの仲間は何種類かあり、
新芽は山菜として親しまれています。
30秒ほどさっと湯がき、
数分ほどアク抜きします。
細かく刻んで、米2合当たり塩小さじ1弱と一緒に
普通に炊いたご飯に混ぜ込みます。
セリに似た香りがしてわずかにほろ苦味があり、
春っぽい美味しいご飯が出来上がります。
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D90
SIGMA 18-50mm F2.8 EX DC MACRO /HSM
016. 017. 020.
PowerShot G11
018. 019.
D90
TAMRON AF 70-300mm F/4-5.6 Di LD Macro
投稿 2011/05/04
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