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1/18へもどる156.
ダブ湖 Dove Lake の湖畔です。標高約940mに位置します。
右奥のクレイドル山 Cradle Mt. は雲に覆われています。
東部と違い、湿った偏西風の当たる西部の山岳地帯は降水量が多いです。
東京の年間降水量が約1500mm、ホバートが約600mm、クレイドル山・セントクレア湖NPは3000mm以上、
晴れている日よりも雨の降っている日の方が多いんだそうです。
この日も小雨が降ったり止んだりを繰り返していました。
ここから左へ、湖を一周するトレッキングコースを時計回りに散策します。
157.
ボタングラス ギムノショエヌス・スファエロケファルス Buttongrass
Gymnoschoenus sphaerocephalus カヤツリグサ科
オーストラリア南東部、タスマニア
湖の周りはいわゆる高層湿原です。
浅い池沼の場合、底に腐植質が堆積してますます浅くなっていきます。
浅くなった部分には草が繁茂しはじめ、
冷涼な気候なために枯れても腐りきらずに泥炭の層になります。
保水力の高い泥炭が段々積み上がって水位よりも高い高層湿原が出来上がります。
158.
メラレウカ・スクアメア Swamp Melaleuca, Swamp honey-myrtle
Melaleuca squamea フトモモ科
オーストラリア南東部、タスマニア 3m
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7 116.159.
ボロニア・ロンボイデア Broadleaf Boronia
Boronia rhomboidea ミカン科ヘンルーダ亜科ボロニア連
タスマニアとニューサウスウェールズ州の高山 90cm
鉢花でおなじみのボロニア属はオーストラリア固有の植物です。
160.
ボロニア・キトリオドラ Lemon scented Boronia
Boronia citriodora ミカン科
タスマニア、ビクトリア州 高地 1m
同じような花ばかりなので適当に端折りながら歩いていたら、
「これはさっきのと違いますよ」とガイドさんに呼び止められました。
たしかに葉っぱが全然違います。
161.
アロカスアリナ・ゼフィレア Western scrub sheoak
Allocasuarina zephyrea モクマオウ科
タスマニア固有種 2m
こちらは雄花です。
雌花は
8 154.。
A. monilifera の雄花は黄色く、ビーズ状になるのが特徴です。
162.
岩についた右上から左下に走る筋は、
かつて島が氷河に覆われていた頃に移動する氷河の底が岩を削った跡だそうです。
163. 164.
湖岸に降りてみると、下は石英質の礫石です。
湖水やそこに流れ込む小川の水が褐色を帯びています。
これは、ボタングラスに含まれるタンニンや、
泥炭層で生成される腐植酸(フミン酸)などの有色成分が溶け出した色です。
ちなみに、紅茶の赤い色の成分はタンニンではありません。
茶碗に着く茶渋や、なめし皮の色はタンニンによるものです。
公園内の宿泊施設では水道水に色がついていることがあるそうです。
泊まったホテルはフィルターか何かを使っているのか透明でしたが、
色のついた水を飲んでも問題ないそうです。
ちなみに、タスマニアでは雨水をそのまま飲料水に使っている世帯もあるそうです。
南半球の同じ緯度には大きな都市が無いので、雨水もきれいなんだそうです。
165.
アルペン・イエローガム エウカリプトゥス・スブクレヌラタ Alpine yellow gum
Eucalyptus subcrenulata フトモモ科ユーカリノキ属
タスマニア固有種 高地 25m
よく似た Tasmanian snow gum
E. coccifera はより乾燥した場所を好みます。
166.
ロクショウグサレキンモドキ Blue stain fungi, Green wood cup
Chlorociboria aeruginascens 子嚢菌門チャワンタケ亜門ズキンタケ綱ズキンタケ(ビョウタケ)目ズキンタケ科ロクショウグサレキン属
全世界
緑色を帯びた朽木が落ちています。
これは、ロクショウグサレキンというキノコが枯木に入り込んだものです。
この菌が入ると材が部分的に緑色に染まります。
このキノコは比較的硬い材質を好みますが、材を腐らせる能力は弱いようです。
ヨーロッパなどではこのキノコの入った材を使って木工細工などの工芸品を作ります。
写真には撮れませんでしたが、2mmほどの青緑色をしたハート型のキノコが生えていました。
ロクショウグサレキンモドキは傘の縁に柄が付くのが特徴で、
ロクショウグサレキンは傘の中央付近に柄が付いて鋲形になります。
日本でも林の中を歩いているとロクショウグサレキンに染められた木の破片をよく見かけます。
> 2008/09/19 キノコ狩り 1/3
2009/11/13追記
167. 168.
エパクリス・インプレッサ Common heath
Epacris impressa エパクリス(ツツジ)科
オーストラリア南東部に広く 3m
花色は白の他、ピンクや赤など変異があります。
ビクトリア州の州花です。
169. 170.
エリカモドキ Wiry Bauera, River rose, Dog rose
Bauera rubioides クノニア(ユキノシタ)科エリカモドキ属
オーストラリア南東部、タスマニア 3m
ニュージーランドでもそうですが、タスマニアに自生する植物の花は何故か無彩色なものが多いです。
本土の花が過剰なほどカラフルで奇抜なのとは対照的です。
>
7 115.、
2000/09/04 西オーストラリア、
西オーストラリア '96、
1997/12/20 ケアンズ171.
リケア・スコパリア Scoparia
Richea scoparia エパクリス(ツツジ)科
タスマニア固有種 山地 3m
>
8 142.>
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キノココメントはこちらへどうぞ
156.
163.
165.
MZ-3
SIGMA AF 24mm F2.8 MACRO SUPER-WIDE II
SINBI100
SUPER COOLSCAN 5000 ED
2007/07 スキャン
157.
158.~
161.
167.
169.
171.
D70s
TAMRON SP AF 90mm F/2.8 Di
162.
164.
166.
168.
PowerShot G6
投稿 2008/01/31
更新 2008/03/04
2009/06/05 サムネサイズ
2009/11/13 追記
2010/08/25 サムネサイズ
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