ちょっとした植物遊びなのですが、
ツツジ類の花に指を突っ込むと、白い糸状の物が指に着いてくる事があります。
これはツツジの花粉の塊で、
雄しべの先端にある袋状の葯にあいた孔から
花粉が粘り気のある糸で連なって引きずり出されてくるのです。
この糸を粘糸(もしくは粘着糸)といいます。
粘糸は昆虫に効率よく花粉を運ばせるためにある器官だといわれます。
ツツジ類の他、マツヨイグサ(ツキミソウ)の仲間にも同じ性質が見られます。
001.
花粉が溢れ出している雄しべをねらうのがコツです。
指先を湿らすか鼻の脂をつけるとよりくっつきやすくなります。
002.
ピンセットの先も濡らすとよく着きました。
003.
拡大すると花粉が細い糸で繋がっているのが見えます。
004.
今回使用したツツジはオオムラサキ
Rhododendron oomurasaki (
R. pulchrum) です。
来歴のはっきりしない園芸品種で、西日本産のケラマツツジと沖縄産のキシツツジもしくはリュウキュウツツジとの雑種だろうと言われています。
園芸上はヒラドツツジの品種として扱われることが多いです。
丈夫で花つきがよく、造園には欠かせない植物です。
派手で大きな花は香りも良いので昔から大好きでした。
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撮影機材:すべてCOOLPIX990
003.
TelescoMicro ED6x18D、クローズアップレンズ2、MACRO COOL-LIGHT SL-1使用
投稿 2006/05/11
更新 2007/12/21 ほたる石画帖から移動、画像を3枚差し替え
2010/08/27 サムネサイズ
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