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○バラクラ・イングリッシュガーデン
茅野駅からバスが一時間に一本くらい出ています。
シーズン毎にダイヤが変わるので要チェックです。
前日に駅の向かいのビルにあるバスの案内所で時刻表を手にとることをお薦めします。
駅ビルの観光案内所には割引券とかも置いてあるので、
時間があったら寄ってみるのもいいですね。
「バラクラ」とは、「バラ色の暮らし」のもじりだそうです。
でも、そんなにバラの植込み自体は多くありませんでした。
あくまで本場のイングリッシュガーデンの雰囲気を
楽しむところらしいです。
イギリスは日本の温暖な地方に比べるとかなり冷涼な気候です。
本場では宿根草を何種類も植えっぱなしにして楽しんだりするのですが、
イギリスで植えられている冷涼な気候に適した植物を
そのまま日本の都市部に持ち込むのは最初から無理があります。
こうした高原や北の地方なら本場の雰囲気が作り出せるわけです。
・ キンポウゲ科
022.
アネモネ・ブランダ
Anemone blanda切花や花壇で見るアネモネとは随分印象が違いますが、
Anemone(イチリンソウ)属のほとんどは華奢な植物です。
参照:
ヤブイチゲ、
ユキワリイチゲ、
A. multifida
023.
クリスマスローズ
Helleborus cv.
名前の元になったクリスマス頃に咲く品種(ニゲル系)よりも、
春に咲く品種(オリエンタリス系)の方が一般化しています。
024.
ヨウシュオキナグサ
Pulsatilla vulgaris青、赤、白の園芸品種があります。
ちなみに日本のオキナグサは茶色です。
・メギ科
025.
バイカイカリソウ
Epimedium diphyllum西日本に分布する素朴な感じの山野草です。結構好きな花です。
そんなに栽培は難しい方ではないと思うんですが、連敗ですね。
・ケシ科
026.
ケマンソウ (タイツリソウ)
Dicentra spectabilisコマクサの花を一つの枝に並べたような楽しい植物です。
中国や朝鮮半島に分布する多年草だそうです。
・スミレ科
027.
ラブラドリカ
Viola labradorica北米東部とグリーンランドに産するタチツボスミレに近い仲間です。
葉が銅色を帯びます。寒冷地産の割には丈夫です。
028.
ビオラ
原種の
V. tricolor に近いビオラだと思います。
スミレの仲間には隅っこ・隙間・斜面が好きな傾向があります。
この写真も石垣の隙間から勝手に生えていたものです。
スミレには種を遠くに弾き飛ばすという技があります。
更に種に附属体という蟻の好物を付けておいて、
蟻に種ごと運ばせるという手の込んだ芸当もやってのけます。
そんなこんなで突拍子も無いところから突然花を咲かせたりするわけです。
・サクラソウ科
029.
プリムラ・ポリアンサ
Primula cv.
P. vulgaris や
P. veris に、
さらに
P. elatior 等を交配した園芸品種群です。
P. vulgaris と下の
P. veris の自然交雑種を
P. ×
polyantha (Syn.
P. ×
variabilis) といい、
北欧に分布しています。花色は薄い黄色です。
一般に鉢植えや種で売られる大輪のポリアンサは一年草扱いで、
耐寒性も耐暑性も低い脆弱な植物なんですが、
原種のブルガリスやそれに近い園芸種は大変丈夫で、
庭の片隅にでも植えとくのにもってこいの植物です。
一般には緑がかったクリーム色とくすんだ濃桃色をよく見かけますが、
売っているところは見たことがありません。
「緑がかったクリーム色」は基本種(
イギリス参照)で、
「くすんだ濃桃色」は ssp.
sibthorpii (
Google)もしくは、これらを用いた園芸種のようです。
030. 031.
プリムラ・ヴェリス
P. verisポリアンサの交配親の一つだそうです。
・バラ科
032.
アメリカザイフリボク
Amelanchier canadensis札にはアメリカザイフリボクとありましたが、
ザイフリボク・ジューンベリーの仲間はたくさんあって
見分けが難しいです。
参照:
カナディアン・ロッキー、
浜名湖花博・トウダイグサ科
033.
黄河
Euphorbia polychroma「黄河」という名称が園芸名なのか品種名なのかはわかりません。
品種名ならば、ユーフォルビア・ポリクロマ ‘黄河’となります。
一般に多肉植物は園芸上漢字の名前があてられることが多いんですが、
このユーフォルビアという属は多肉植物から野草、小潅木まで
多種多様な形態の種を含む特殊な属で、
多肉を扱う人が慣例的にこれに漢字の名前をあてたのかも知れません。
花のように見える苞葉の部分がとても鮮やかで、
こんもりとした株立ちと相まって、園芸的価値が高そうです。
一応木本なんですが、高温多湿に弱いそうです。
・ムラサキ科
034.
ミヤマホタルカズラ
Lithospermum diffusum ヨーロッパ産の小低木です。地面を匍匐する性質があります。
写真は斑入り花ですが、斑の無いものもあります。
・シソ科
035.
ラミウム
Lamium maculatum大陸産のオドリコソウの仲間です。
036.
フレンチ・ラベンダー (ストエカス・ラベンダー)
Lavandula stoechasラベンダーといっても、甘い香りはしません。
・ユリ科ユリ亜科
037.
バレリーナ Ballerina
比較的最近の百合咲き品種ですが、すごい人気で、あっという間に普及しました。
038.
メイ・タイム May Time
赤紫の百合咲きです。
039.
スプリング・グリーン Spring Green
花に緑色が入るチューリップをビリディフローラ系といいます。
040.
レッド・ライディング・フッド? Red Riding Hood
札が無かったので確かではありませんが、多分これ。
葉に赤い斑が入って、やや遅咲きの品種をグレイギー系と呼ぶんですが、
レッド・ライディング・フッド(赤ずきんの意)は最も原種の
T. greigii の特徴を色濃く残しているらしいです。
この赤斑は
greigii の血が薄くなってくると花が咲く頃にはほとんど色が抜けてしまうんですが、
この品種は最後まで斑が残ります。
041.
クリサンサ
Tulipa chrysanthaこの配色をそのまま赤白にしたものに、クルシアナ
T. clusiana があります。
クリサンサ同様丈夫で比較的育てやすいです。
でも、チューリップとしてはの話で、
一般にチューリップを何年も続けて咲かせるのは難しいです。
042.
リニフォリア?
T. linifoliaあるいはマキシモヴィッチー
T. maximowiczii かもしれません。
咲く時期や花底の斑の大きさで見分けるそうですが、
ちょっと見では判別つきません。
栽培は難しい方です。
043.
エリスロニューム・パゴダ
Erythronium tuolumnense 'Pagoda'
E. tuolumnense の園芸品種で、
Erythronium(カタクリ)属の中では
一番丈夫だと思います。大柄でちょっと清楚さに欠けます。
044.
エリスロニューム・ホワイト・ビューティー
E. revolutum 'White Beauty'
E. revolutum の園芸品種です。比較的丈夫らしいです。
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MZ-3
TAMRON SP AF 90mm F2.5
SINBI100
COOLSCAN II
投稿 2005/08/27
更新 2007/12/05 ほたる石画帖から移動
2010/08/27 サムネサイズ
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