忍者ブログ

尖晶石ノート

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2025/03/31|カテゴリー Comment↑このページのTopへ

2008/03/29 桜丘すみれば自然庭園

東京都世田谷区にある桜丘すみれば自然庭園です。
2003年開園。
個人の邸宅跡地を財団法人と市民グループが中心となって公園として整備したものだそうです。
小田急線千歳船橋から徒歩10分ほど。環状八号線沿いにあります。
入園無料です。

3/15~4/5まで日本各地のスミレ展が開催されています。
有志の栽培品を展示しています。



001_080329D_5310ootati.jpg

002_080329D_5339ootati.jpg
001. 002.
オオタチツボスミレ  Viola kusanoana  タチツボスミレ亜節
北海道から九州の日本海側、四国の一部、東アジア、サハリン

特に多雪地帯に多いそうです。
タチツボスミレに比べると全体に大柄で、
花の色がやや薄く、距が白いのが特徴です。



003_080329D_5312nagahasi.jpg
003.
ナガハシスミレ  Viola rostrata  タチツボスミレ亜節
北海道から本州の日本海側、北米北東部

やはり多雪地帯に多いそうです。
北米と日本に隔離分布しています。
距が上へ跳ね上がるのが特徴です。



004_080329D_5329otome.jpg

005_080329D_5332otome.jpg
004. 005.
オトメスミレ  Viola grypoceras f. purprellocalcarata  タチツボスミレ亜節
日本各地

タチツボスミレの白花品種です。
完全な白花ではなく、距がピンクを帯びるのが特徴です。
完全な白花はシロバナタチツボスミレといいます。

その名のとおりとても可憐なスミレですが、
和名の由来は牧野富太郎が箱根の乙女峠で発見したことによるのだそうです。



006_080329I_8269tukusi.jpg
006.
ツクシスミレ  Viola diffusa (V. diffusa var. glabella)  ツクシスミレ亜節
九州西部~沖縄

日本では民家の近くに多く、帰化植物ではないかとされます。

ニョイスミレに印象が似ていますが、葉がかなり特徴的です。
花は小さく、1センチほどです。



007_080329I_8272yamatukusi.jpg
007.
ナンバンスミレ (ヤマツクシスミレ) Viola diffusa var. diffusa (V. tenuis Benth.)  ツクシスミレ亜節
台湾~ニューギニア、中国~ネパール

ツクシスミレの基本種で、ツクシスミレよりも花の色が濃いです。



008_080329D_5316takao.jpg
008.
タカオスミレ  Viola yezoensis f. discolor  ミヤマスミレ亜節

ヒカゲスミレのうち、特に葉が銅色を帯びたものです。
主に高尾山で見られます。

基本種のヒカゲスミレは北海道から九州の太平洋側、東アジアの山地に分布します。



009_080329D_5320asohikage.jpg
009.
アソヒカゲスミレ  Viola yezoensis var. asoana  ミヤマスミレ亜節
阿蘇山、広島

ヒカゲスミレのうち、葉が銅色を帯び、さらに3裂して矛型になったものです。



010_080329D_5350kisumire.jpg
010.
キスミレ  Viola orientalis  キスミレ節
山梨~九州の太平洋側、東アジア、アムール地方

低山の日当たりの良い場所に自生しますが、
その分布は点在的で、個体数はかなり限られています。
絶滅危惧II類(危急種)に指定されています。
 


鉢に刺してある札を確認していると、
明らかに咲いているものとくい違うものをいくつか見かけました。
ご存知のようにスミレ類の多くは種を弾き飛ばす性質があり、
他の鉢に紛れ込んでいつのまにか入れ替わったりします。
スミレらしいなと笑ってしまいました。

スミレは多年草とはいえ、個体の寿命はそれほど長くなく、
株分けや根伏せ、実生などで定期的に株を更新していかないと維持が難しく、
結構栽培に手がかかります。



010_080329D_5350kisumire.jpg
011.
タチツボスミレ  Viola grypoceras  タチツボスミレ亜節
北海道~台湾、東アジア

庭園内で自生していたものです。
この他にもヒメスミレやスミレが自生しているそうです。



012_080329D_5354sumomo.jpg
012.
スモモ  Prunus salicina  サクラ属
中国原産

梅、桃、桜に比べると控えめな印象の花ですね。





分類別> スミレ


コメントはこちらへどうぞ




006. 007.以外
D70s 
TAMRON SP AF 90mm F/2.8 Di

006. 007.
PowerShot G6





投稿 2008/04/04 TB:はなだより | 桜丘すみれば自然庭園に行ってきました
更新 2009/02/25 サムネイルサイズ
    2009/06/03 サムネサイズ
    2010/08/25 サムネサイズ





野に咲くすみれ - トラックバック・ピープルにほんブログ村 トラコミュ すみれ・スミレ・菫!へ
すみれ・スミレ・菫!

拍手[0回]

2008/04/04|カテゴリー 関東Comment↑このページのTopへ

2008/05/05 あつぎつつじの丘公園 1/2

神奈川県厚木市にあるあつぎつつじの丘公園(旧上古沢緑地)へ行ってきました。

小田急線本厚木東口から少し離れた厚木バスセンターへ、森の里行きのバスで森の里五丁目下車すぐです。



001_080505D_5880hiradoaka.jpg
001.
ヒラドツツジ  Hirado Azalea Hybrids

江戸時代に長崎県平戸で栽培されていた沖縄産のケラマツツジ R. scabrum に、
自生のモチツツジ R. macrosepalum やキシツツジ R. ripense などが自然交雑してできたものです。
その後、品種改良が進み、多くの園芸品種が生み出されました。



002_080505D_5913.jpg
002.
ヒラドツツジ  Hirado Azalea Hybrids

同じく一般に植栽されるキリシマツツジ R. obtusum に比べると花が大きく、
株立ちが大きくなるので庭園の植え込みによく利用されます。
花期もやや遅いようです。



003_080505D_5883omura02.jpg
003.
オオムラサキ  Rhododendron oomurasaki

ヒラドツツジの園芸品種として扱われることが多いですが、
こちらはケラマツツジとキシツツジまたはリュウキュウツツジ R. mucronatum の交雑だろうとされます。

上のヒラドツツジよりも一回り大きな花を咲かせていました。



004_080505D_5885omura02.jpg
004.
オオムラサキ  Rhododendron oomurasaki

ツツジの粘糸



005_080505D_5904akebono.jpg
005.
曙  Rhododendron oomurasaki 'Akebono'

オオムラサキの枝変わりです。
花色以外はよく似ています。



006_080505D_5890hiradosiro02.jpg
006.
白妙  Rhododendron oomurasaki 'Shirotae'

曙の枝変わりです。
写真の一部にピンクに戻っている枝が見られますね。



007_080505D_5900kirisima02.jpg
007.
キリシマ (キリシマツツジ)  Rhododendron obtusum

江戸時代に鹿児島県の霧島で自生していたものを園芸化したものです。
多くの品種があります。
ヒラドツツジよりも全体に小型です。



008_080505D_589602.jpg
008.
ヤマボウシ  Benthamidia japonica  ミズキ科


009_080505D_5897.jpg
009.
ヤマボウシ

ここは植林や雑木林を切り開いて造成したような印象です。
ツツジが2万5千本植栽されていて最盛期は一面に花が満ちます。
ただ、品種が8種だそうで、変化に乏しいのが玉に傷かも。



010_080505D_5933.jpg
010.
フジ  Wisteria floribunda



 011_080505D_5928.jpg
 011.



012_080505D_593002.jpg
012.



 013_080505D_5918.jpg
 013.

バス道をはさんで反対側の山のふもとにふじだな公園があります。
名の通り藤棚があって、丁度見頃を迎えていました。
平地ではそろそろ終わりなので涼しいんですね。
人影もまばらでちょっとした穴場かもしれません。







2/2へすすむ





001. 002. 003. 005. 007. 008. 009.
D70s 
TAMRON SP AF 90mm F/2.8 Di

004.(10mm) 006.(17mm) 013.(10mm)
D70s 
Tokina AT-X 107 DX FishEye 10-17mm F3.5-4.5

010.(120mm) 011.(300mm) 012.(70mm)
D70s 
TAMRON AF 70-300mm F/4-5.6 Di LD Macro





投稿 2008/05/08
更新 2009/06/03 サムネサイズ
    2010/08/25 サムネサイズ






花の名所案内 - トラックバック・ピープル

拍手[0回]

2008/05/08|カテゴリー 関東Comment↑このページのTopへ

古い記事< トップページ >新しい記事

カーソルを合わせると移動先のページのタイトルが表示されます
PR
広告は当方が設置したものではありません