東京都町田市にある小山田緑地に行ってきました。
6年ぶり二度目です。
町田バスセンターより多摩丘陵病院行きのバスで扇橋下車、
もしくは小山田行きのバスで大泉寺下車です。
001.
シロバナキランソウ シソ科
ちょっと珍しいキランソウの白花です。
参照:
こども自然公園002. 003.
タチツボスミレ
地上部に茎を持つスミレです。
この写真は小さな株を選んで撮っていますが、
通常は
横に広がるような株立ちになります。
葉は心臓形で、葉の付け根にくし状の托葉があります。
林の中や林を開いた造成地などで
普通に見られます。
最も個体数の多いスミレかもしれません。
開花時期が長く、2月頃から咲いていることもあります。
花の色は変異が多いですが、普通は
薄い紫で、
中心は
白い部分が大きいです。
花びらは開きが強く、中心部に
オレンジ色の葯がよく見えるのが特徴です。
通常、花の内部は無毛です。
004. 005.
ニオイタチツボスミレ
風通しの良い雑木林や林の周りの草地などで見られます。
タチツボスミレ同様有茎ですが、開花時は地上茎はそれほど伸びません。
咲き始めは無茎種と間違えやすいです。
タチツボスミレよりも
濃い鮮やかな紫で、
中心部の白い部分との
コントラストがはっきりしている印象が強いです。
花びらは
重なり気味で、丸っこい花形です。
花茎はタチツボスミレに比べて毛が多い場合が多いのですが、
ここの株はあまり毛が目立ちませんでした。
名前のように香りがありますが、それほど強くなく、
天気の良い日の午前中が特に香るそうです。
人によってもこの匂いを感じやすい人とそうではない人がいるようです。
006.
ニョイスミレ (ツボスミレ)
有茎タイプのスミレです。
咲き始めはこのようにこんもりとした株立ちをしていますが、
咲き進むにつれて立ち上がり、全く違う姿に変身してしまいます。
湿った場所を好み、日当たりの良い所から薄暗い林内まで見られます。
花は小さく、白に中心部の紫色が目立ちます。
花期は最も遅い方です。
参照:
フィオーレ小淵沢、
奈良007. 008.
アカネスミレ
明るい林の下や林の周りで見られます。
割と背が低く、株立ちもこじんまりしています。
花は他のスミレ類よりも
赤みのある濃い紫が多いです。
花期はやや遅い方です。
花の中心部が毛深く、しべがあまり見えません。
花の形は割と整っていて可愛いスミレです。
写真には写っていませんが距(花の後ろに飛び出している袋状の部分)が細くて尖るのも特徴の一つです。
コスミレと見分けるときのポイントとなります。
葉の形は卵形です。
葉や花茎は毛深いものが多いですが、
このあたりのアカネスミレは毛が少ない個体が多いようです。
それでも葉裏や新葉はやはり毛深かったです。
参照:
フィオーレ小淵沢009.
ノジスミレ
湿り気のある日当たりの良い草地などに好んで生えます。
スミレに比べると花期はやや早めです。
スミレの花茎がすらっとしているのに比べて、
やや低い位置に花を着ける傾向があり、
写真に撮るのに苦労するスミレです。
花は青紫ですがやや色むらがあります。
花弁そのものもややでこぼこした感じです。
大き目の花ですが
やや横広の印象があります。
通常は花の中心は無毛ですが、しべはやや見えにくいです。
葉は鈍頭の披針形(ササの葉のような形のこと)で
葉柄の翼はあまり目立ちません。
明るい緑色で
花弁同様よれよれしたような印象があります。
通常は全体に毛深いです。
010.
ヒメスミレ
林の中の遊歩道の脇で咲いていましたが、
通常は
民家の周りで見られます。
細っこい花茎を立てて
小さ目の花を咲かせます。
色は濃い目の紫で、
花弁は細く、やや縦長の花形です。
花の中心部は有毛です。
スミレに似ていますが、葉が
長三角形で裏が赤みを帯び、
葉柄に翼がありません。
鋸歯はやや強めです。
参照:
フィオーレ小淵沢、
泉蔵寺011.
スミレ
「スミレ」という名のスミレです。
日当たりの良い草地などでも見られますが、
道端の
アスファルトの隙間や石垣などを特に好むようです。
この写真も民家の石垣で撮りました。
すっくとした花茎に
濃い紫の花を比較的たくさんつけます。
花の中心部は有毛です。
花期はやや遅めです。
葉は鈍頭の
長披針形〜長楕円形、
葉柄に翼があるのが特徴です。
葉はやや立ち気味に着きます。
毛は有ったり無かったり定まっていません。
012.
アオイスミレ (夏葉)
最も花期の早いスミレの一つです。
他のスミレが盛りの頃には花は終わってしまい、
夏葉が繁り始めています。
アオイスミレの
夏葉は一見キク科か何かのようです。
比較的
湿度の高い林下でよく見られます。
匍匐茎で繁殖し、群生することもあります。
分類上はヨーロッパ産のニオイスミレに近いものです。
参照:
神奈川県自然環境保全センター小山田緑地は多摩丘陵の中にある森林公園です。
典型的な多摩丘陵は雑木林(二次林)で覆われた低い丘と、
谷戸田(やとだ)と呼ばれる谷あいの小規模な田んぼが細かくひだ状になって構成しています。
しかし、こんなところでも宅地がひしひしと押し寄せているのが現状です。
ジブリ映画の「平成狸合戦ぽんぽこ」もこのあたりが舞台だそうです。
小山田緑地は分園がまわりに点在し、
散策路もわかりにくいので、管理事務所で地図をもらうことをお勧めします。
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012.
PowerShot G6
それ以外
MZ-3
TAMRON SP AF 90mm F2.5
SINBI100
COOLSCAN II
投稿 2006/04/26
更新 2007/12/21 ほたる石画帖から移動
2010/08/27 サムネサイズ
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